リガクは、「Scope1、2のCO₂排出量を2030年度までに2021年度比で50%削減する」ことを目標に掲げています。この目標は「持続可能な成長の実現にはイノベーションと社会的責任の両立が必要」というリガクの信念を反映しています。現在、製造拠点での再生可能エネルギーの導入や、事業全体でのエネルギー効率向上など、さまざまな取り組みを進めています。
リガクは2022年にサステナビリティ推進プログラムを発足し、2024年にカーライル・グループより「サステナビリティ・ファストムーバー賞」を受賞しました。カーライル・グループの300社以上のポートフォリオ企業から選ばれたもので、マテリアリティ特定、CO₂排出量の開示と削減ロードマップ設定、コーポレートガバナンス強化など、リガクの施策が評価された結果です。
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副賞としてエクアドルのピチャカイ埋立地ガスプロジェクトが発行した1,250トン分の認証済みボランタリーカーボンクレジットが授与されました。このプロジェクトは、埋立地から発生する温室効果の高いメタンガスを回収し、再生可能エネルギーに変換することで、気候変動の緩和と地域社会への貢献に寄与しています。


ピチャカイ埋立地ガスプロジェクトの様子
リガクは、現時点では削減が困難な、法的規制対象外のCO₂排出量の一部をオフセットするため、これらのカーボンクレジットを活用しました。日本からの海外出張(2024年分)に伴うCO2排出量と、グループ企業であるRigaku Europe SE(ドイツ、ノイ・イーゼンブルク)で開催された「Battery Forum 2025」に関連するCO2排出量をオフセットしました。

X線分析装置のグローバルリーディングカンパニーとして、私たちは各国の顧客との直接的なコミュニケーションや、グローバルチーム間の密接な連携を大切にしています。オンラインでのコミュニケーションを最大限活用し、出張を最小限に抑えるよう努める一方で、装置のデモや技術的なご相談など、現地での対応が不可欠な場面もあります。今回のオフセットは、このような必要不可欠な出張による排出量を対象としたものです。
リガクは今後も再生可能エネルギーの導入やエネルギー効率化を通じて、直接的なCO₂排出削減を最優先事項として進めてまいります。オフセットは実質的な削減の代替ではなく、あくまで「脱炭素化に向けた橋渡し」と捉えています。
※本件で報告しているオフセットは自主的な取り組みであり、法的な排出量報告の対象外です。今後もグローバル全体で、透明性の高い情報開示、革新的な技術開発、そして実効性ある気候変動対策を推進してまいります。