リガク・ホールディングスのグループ会社である、X線分析装置の世界的ソリューションパートナーの株式会社リガク(本社:東京都昭島市 代表取締役社長:川上 潤、以下「リガク」)は、2024年11月7日、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに「Rigaku BioScience Lab」を開設しました。

▲Rigaku BioScience Lab テープカット

Rigaku BioScience Labでは、リガクが開発した溶液中の生体高分子※1の構造と動きを明らかにする新技術、Electron Density Topography (電子密度トポグラフィー、EDT)を搭載した装置「MoleQlyze」による製品デモおよび受託解析を実施します。
世界最大規模のバイオクラスター※2であるボストン・ケンブリッジにラボを開設したことで、いち早くお客様との連携を図ることが可能になりました。

MoleQlyzeはタンパク質の分子を溶液状態のまま観察することが可能という特徴を持ちます。
従来の主な手法では、未知物質の分子構造を知るためにサンプルの結晶化が必要とされていましたが、多くのバイオ医薬品は結晶化することができません。この課題を克服したMoleQlyzeを、抗体医薬などのバイオ医薬品やドラッグデリバリーシステム※3の研究開発現場で活用することで、生体高分子の機能解明の促進が期待されます。

リガクはライフサイエンス分野の事業拡大を今後も積極的に推進し、より強固なプレゼンスを確立することで、お客様と共にイノベーションを実現してまいります。

Rigaku BioScience Lab所在地:21 Erie St, Cambridge, MA 02139, USA

【EDTおよび「MoleQlyze」の詳細】
製品・技術の紹介ページ(英語):https://edt.rigaku.com
EDT過去リリースhttps://rigaku-holdings.com/news/post-575/

※1:抗体や蛋白質複合体、ウイルス粒子を含む高分子化合物
※2:バイオテクノロジー関連企業や研究機関が集中的に立地している地域
※3:薬を体内の適切な部位に狙い通りに届ける技術

【リガクグループについて】
リガクグループは、X線分析をコアに熱分析等も含む最先端の分析技術で社会をけん引する技術者集団です。産業・研究用分析のソリューションパートナーとして1951年の創業以来、90か国以上でお客様と共に成長を続けています。日本国内で極めて高いシェアを誇り、海外売上は約70%に達しています。応用分野は、半導体や電子材料、電池、環境・エネルギーからライフサイエンスまで日々拡大中です。世界で2,000名超の従業員が「視るチカラで、世界を変える」イノベーションの実現に取り組んでいます。詳しくはrigaku-holdings.comをご覧ください。

【本リリースに関するお問い合わせ先】
リガク・ホールディングス株式会社 コミュニケーション部
部長 姫野 佐和
TEL: 090-6331-9843 e-mail: prad@rigaku.co.jp