T.Wさんは2007年に新卒入社し17年ですが、いまだに仕事はエキサイティングで面白いといいます。リガクでも注力している半導体に関する部署でのお取り組みを伺いました。

これまでの経歴とキャリア

インタビュアー:本日はお時間をいただき、ありがとうございます。まずは、ご出身について教えていただけますか?

T.Wさん:福島県郡山市です。有名なものは少ないのですが、薄皮饅頭やままどおる、ゆべしなどの和菓子がとても美味しいので、ぜひお試しください。

インタビュアー:美味しそうですね。学生時代はどんなことをされていたのでしょうか?

T.Wさん:学生時代は研究活動の傍ら、フットサル場でのアルバイトに打ち込んでいました。毎週末、100人規模の大会をバイトリーダーとして運営していたため、様々な業種や年代の方々と接する機会があり、コミュニケーション力を磨きました。また、自分がキャプテンを務めるチームで何度かリーグ優勝も経験し、チームワークの難しさや重要性を学びました。

インタビュアー:リガクを知ったきっかけや入社の決め手は何ですか?

T.Wさん:大学の研究室でX線回折装置を保有していたので、リガクの名前は知っていました。私自身、性格的に一つの研究に集中するよりも、幅広く最先端の研究に触れられる計測機器メーカーに魅力を感じたのが入社のきっかけです。

インタビュアー:入社当初のことについて教えてください。

T.Wさん:2007年8月に入社し、最初は応用技術センターに配属されました。UltimaⅣやTTRⅢのデモ測定を担当し、OJTで装置の実際の操作を通してX線回折装置について学びました。

インタビュアー:その後、ターニングポイントとなった時期はありましたか?

T.Wさん:2008年に薄膜マーケティングGrへ異動し、自社の技術のみならず経営情報や市場、競合情報などを広く深く学ぶことができました。なかなかイエスをもらえない上司で苦難の日々でしたが(笑)、2010年には薄膜営業に配属され、半導体向け検査装置の拡販活動を担当しました。当時、市場が落ち込んでいる厳しい状況下で、拡販に全力を尽くしました。

現在のお仕事とこれからのこと

インタビュアー:現在はどのようなお仕事をされていますか?

T.Wさん:国内の半導体デバイスおよび装置メーカー様への営業活動を行っています。国内の半導体のお客様はほぼ全部ですね。半導体は、スマホやPCに限らず、AI向け半導体などの重要な技術に活用されており、莫大な資本が投じられています。リガクの装置は、省エネや高速処理を可能にし、最先端の材料開発や品質の安定化に貢献しています。国内工場ではあるものの本社はアメリカにある会社などもあり、最近現地へ赴くこともありました。リガクでも半導体市場は力を入れている分野です。

インタビュアー:国内担当でもそういう関係で海外出張もあるんですね。この仕事の面白さを教えてください。

T.Wさん:一例ですが、T-SAXSの商談で、非破壊かつ短時間でこんな測定データが取得できるのか、とお客様が非常に驚き、喜ばれたことがあります。というのも、これまでは電子顕微鏡を数十台並べて、技術の方が24時間交替制で試料を割って、それを顕微鏡で見る必要があったのですが、リガクの装置を使用すれば非破壊で数分で済んでしまう。試料を割る必要もないので損失も減ります。そのため、お客様にとって画期的でした。その後の開発サイクルが大幅に短縮され、感謝の声をいただいたときは特に嬉しかったですね。

またリガクの認知度は高く、お客様先でも学生時代などにご利用いただいた方とお話する機会も多いですが、常に好意的に受け入れていただいています。他業者さんだと、そもそも会ってもらえないと聞きますので。その点リガクではアポも断られることがほとんどありません。技術者からの信頼が厚いブランドだと実感します。

インタビュアー:現在の仕事で大事にしていることは何ですか?

T.Wさん:企業理念の「科学の進歩を通して、人類社会の発展に貢献する」を常に心に留めています。とくに、年に数回起こるトラブルに直面する際には、できない理由を並べるのではなく、どうしたら解決できるか、実現するためには何が必要か、といったことを考え、実行に移すことを大切にしています。

インタビュアー:仕事でこれから取り組みたいことや挑戦したいことはありますか?

T.Wさん:これまで国内の顧客を担当してきましたが、今後は海外の顧客ともビジネスをしてみたいです。半導体投資の多くが海外、特に台湾、中国、韓国、米国にシフトしているため、最先端技術のニーズも大半が海外発となっています。当社へ求められるものも未来の技術となるため、ハードですがよりチャレンジングでやりがいのある仕事だと考えています。

リガクでの働き方とワークライフバランス

インタビュアー: お仕事スタイルと、ワークライフバランスに関するお話もお聞かせください。

T.Wさん:WEB会議も定着しているのでテレワークも選択できますし、私は週1〜2回出社をする程度ですかね。自身の裁量で進められるのでバランスは取りやすいと思います。一方で、半導体工場は地方に多いので、出張続きとなる週はある程度の体力が求められます。

休日はここ数年キャンプにハマっているので、月一回は家族と愛犬と一緒に出掛けて羽根を伸ばしています。

インタビュアー:リガクに入ってよかったことは何ですか?会社として面白いと感じている点も教えて下さい。

T.Wさん:チャレンジしたいと思ったことを任せてもらえる環境が大きいですね。また、社員同士がフレンドリーで、頼れる技術陣がいてくれるのは営業として非常に心強く、お客様も好意的なので、毎回の商談を楽しむことができています。リガクはX線を主軸としながら様々なソリューションを提案できるので、工場で立ち話をしていると面白い話を聞けることがあります。例えばはやぶさ2が持ち帰った小惑星リュウグウの成分分析に協力したことがありますが、その際の話もとてもユニークで興味深いものでした。こうした経験もリガクならではのものです。

求職者の方へメッセージ

インタビュアー:最後に、求職者へのメッセージをお願いします。

T.Wさん:リガクは技術に長けた先輩が多く、皆さんが丁寧に指導してくれる環境です。そしてチャレンジしたいと思ったことを挑戦させてくれる環境があります。また、お客様のお困りごとにリガクの技術で貢献できるという面白さもあるので、やりがいも感じつつ、仕事も楽しんでいただけるんじゃないかと思います。リガクは、自分次第で仕事をどんどん面白くできる会社です。17年経ってもすごくエキサイティングな仕事だと感じます。新しいことに積極的に挑戦でき、何事にも恐れずに取り組む、前向きでポジティブな方にお薦めです。

2024年9月現在