A.Oさんは2009年に新卒で入社し、海外を含む様々な部署でキャリアを積みました。現在は課長職ながらマーケティングを担当。5年後、10年後を見据えながら世界各地へ赴き、様々なニーズを探っています。
これまでの経歴とキャリア
インタビュアー:まずはご出身について教えていただけますか?
A.Oさん:東京都大田区出身です。羽田空港が近く、交通の便が良いところです。また、高度な加工技術を有する中小企業が多く、日本有数のものづくりの地域としても知られています。
インタビュアー:学生時代の研究について詳しく教えてください。
A.Oさん:大学では環境分析化学の研究室に所属し、X線装置を使った都市ごみ焼却灰の分析法を構築する研究を行っていました。X線回折や蛍光X線分析、熱分析、原子吸光、SEMなど、様々な分析装置を使用しており、そこで得た試料調製や測定、解析の経験が今の仕事に行かされていると感じています。
インタビュアー:当時からX線をご利用だったのですね。リガクの装置を使っていたのでしょうか。入社のきっかけや決め手は何でしたか?
A.Oさん:学生時代に使っていた装置もリガクです。ユーザーの立場でリガクのX線回折装置や蛍光X線分析装置、熱分析装置を使っており、リガクのことは知っていました。そのため、自分の経験を活かせる職場だと感じたことが入社の大きな理由の一つです。また、研究室の先輩が既にリガクで働いており、楽しそうな会社だと感じていたことも決め手の一つでした。
インタビュアー:入社後からこれまでのキャリアについて教えて下さい。
A.Oさん:2009年4月にリガクに入社し、最初は応用技術センターに配属されました。その後ターニングポイントとなったのは、2015年4月の大阪工場への転勤です。これにより、X線回折の業務から蛍光X線分析の業務へと移行することになり、新たなスキルを学ぶことができました。
また、2017年10月にはアメリカのApplied Rigaku Technologyへ海外転勤となり、さらに2年後にはRigaku Americas Corporationへのアメリカ国内転勤を経験しました。こうした海外での経験を通じて、日本とは異なるマーケティング戦略やお客様とのコミュニケーション方法を学ぶことができ、非常に貴重な経験となりました。帰国したのは2023年7月です。その後も海外出張でオーストラリアやドイツ、アメリカなどにも足を運んでいます。
現在のお仕事とこれからのこと
インタビュアー:グローバルにご活躍されていますね。現在の業務内容について詳しく教えてください。
A.Oさん:現在はグローバルプロダクトマーケティング部に所属し、マーケティングの仕事に携わっております。具体的には装置開発のための市場ニーズの探索や、市場へのリガクのシェア拡大のための戦略立案と遂行を行っています。リガクの装置は、半導体、電池、製薬、化学製品、鉄鋼、鉱物、セメントなど、多様な業界のお客様にご利用いただいています。その用途も研究開発から品質管理まで多岐にわたり、日本国内だけでなく海外のお客様にも広く装置を使用していただいているので、多くの産業で重要な役割を担っています。
インタビュアー:仕事の面白さはどのようなところにありますか?
A.Oさん:お客様が装置の購入を決定し、実際に使用して喜んでいただける瞬間に大きなやりがいを感じます。また、自分が開発に携わった装置が市場に出て、それがお客様に役立つときの達成感は大きなものがあります。
インタビュアー:どんな人におすすめのお仕事ですか?
A.Oさん:グローバルプロダクトマーケティング部はその名の通り、海外の同僚と頻繁にコンタクトを取り合います。また、海外出張も多いです。今の私の仕事は、人とコミュニケーションを取って業務を進めることができる方や、英語を使って仕事をしたい方に向いていると思います。さらに、仕事上で様々な部署と連携する必要があり、多様な知識を持って仕事を進める必要があります。
インタビュアー:今後の目標や挑戦したいことはありますか。
A.Oさん:将来的にどのような装置を開発すべきかを考えています。例えばリチウムイオン電池は液体の電解質が主流でしたが、現在は固体状の電解質が研究されています。そうした進化に伴って装置の活用範囲も変化していくので、そこに対応した技術の進化が求められます。
また、セメント材料も近年のSDGsの観点から二酸化炭素削減や更なる高機能性を目指し、今までにない組成のものが求められ、そのための新しい解析法が必要です。こうした市場のニーズをいち早く捉えて、5年後、10年後を見据えた装置開発のためのアイディアを考えていく仕事です。自分のアイディアが装置開発に採用され、お客様に喜んでいただき使用されれば、技術者として非常に喜ばしいものです。
リガクでの働き方とワークライフバランス
インタビュアー:海外転勤の際は、ご家族もご一緒だったのでしょうか。
A.Oさん:はい、家族も一緒でした。休暇にフロリダやグランドキャニオンに行くなど、オフでも様々な経験をしました。アメリカの大地をキャンピングカーで旅したのは良い思い出です。
インタビュアー:ダイナミックで素敵ですね。現在のリガクでの働き方について教えてください。
A.Oさん:リガクでは、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。時差出勤や在宅勤務が選択できるほか、1時間単位での外出休も取得できます。私は主にオフィス勤務ですが、家庭の事情によって在宅勤務を選ぶこともあり、柔軟に働くことができます。
インタビュアー:休日の過ごし方や趣味について教えてください。
A.Oさん:休日は家族と一緒に過ごすことが多いです。時間があれば、ランニングに出かけることもあります。
インタビュアー:リガクに入社して良かったことは何ですか?
A.Oさん:海外での転勤を含め、多様な経験ができたことでしょうか。技術的な知識だけでなく、様々な文化や価値観を学ぶことができました。
求職者の方へメッセージ
インタビュアー:最後に、求職者へのメッセージをお願いします。
A.Oさん:リガクは、どの産業にも必要とされる装置を作っているので、安定しており、景気に左右されることが少ない会社です。コロナ禍でも従業員が解雇されることはなく、他の産業に比べて波が少ないと思います。
一方で、リガクはとても面白い会社です。面白い仲間がたくさんいて、ものづくりの現場で一緒に力を合わせて一つのものを作り上げ、それをユーザーの元へ届ける楽しくやりがいのある仕事です。ハードウェアもソフトウェアの開発も必要であり、その両方に携われる会社でもあります。ものづくりに興味がある人や、海外での仕事に挑戦したい人は、ぜひリガクを検討してみてください。
2024年9月現在