T.Tさんは2022年に中途入社し、資材部で調達を担当しています。業界全体が調達難に陥った時期に、何とか解決の糸口を見出すことができたのは、培ってきた信頼関係があるからこそでした。
これまでの経歴とキャリア
インタビュアー:まず、ご出身について教えてください。
T.Tさん:東京都東村山市で、志村けんさんの出身地で有名です。実家は「となりのトトロ」のモデルになった森の近くでした。
インタビュアー:学生時代はどんなことを学んでいましたか?
T.Tさん:学生時代は機械工学を専攻していました。機械加工や表面処理、ネジの種類についての知識、CADソフトの活用、図面の知識などを学びましたが、いずれも当時学んだすべてが現在の仕事に活かされていると感じています。
インタビュアー:リガクに入社された経緯を教えてください。
T.Tさん:前職は部品メーカーで品質保証の業務を担当していましたが、業務範囲が限定的なので、いつか「完成品を製造するメーカーで働きたい」という思いが強くありました。また、異なる職種での仕事にも挑戦もしたいと思っていたので、リガクでの資材調達の仕事に興味を持ちました。リガクでは前職のパーツも使用しているので、現在も繋がりがあり、前職の先輩が営業にきてくれたこともあります。リガクに入ったことで業務範囲が格段に広がり、前職で培った経験を活かしながら、新たな業務にも挑戦できていると感じています。
インタビュアー:入社後の業務を教えて下さい。
T.Tさん:2022年2月に入社してから現在まで、資材部にて材料や部品の調達業務に携わり、QCD(品質、コスト、納期)の管理を行っています。
現在のお仕事とこれからのこと
インタビュアー:調達のお仕事についての詳細と、またそれがリガクや社会において、どのような役割を担っているのか教えていただけますか。
T.Tさん:装置製造の過程では、まず設計部隊や製造担当者から「こういうのを作れないか」と相談があります。図面が送られてきたり、部品はこれを買ってくれと言われたり。そういうところを調整していくのですが、なかなか一筋縄ではいきません。作る側の意見も設計側の意見もある。そこを仲介役といいますか、いいところをとってやってくのが調達の面白いところでもあり、大切な役目です。そのため発注側であっても、外注業者さんとの信頼関係を基盤として成り立っていることを念頭におき対応しています。業者さんとWin-Winの関係を築けた時には、両社の企業活動がより円滑になり、結果的に地域社会にも貢献でき、持続可能な経済発展に寄与することになると考えています。皆さんの意見のいいところを抽出できればと思い聞いて回りながら、日々の業務に当たっています。
インタビュアー:入社2年目にはターニングポイントがあったと聞いていますが?
T.Tさん:はい、2023年7月に部品の調達難に直面しました。半導体をはじめ、手に入らない部品が多い時期だったのですが、業界ではそれに対する駆け込み需要が発生し、さらに輪をかけて状況を悪化させていました。やはりそういう時に使えるのが人脈ですね。ちょうど前の会社でお世話になった取引先と繋がっており、そこにお願いに上がって、なんとか作っていただくことができ、大変お世話になりました。結果として、今回の経験を通じて、他部門の多くの方々と連携しながら仕事を進めることができ、業務の幅が大きく広がったと感じました。
インタビュアー:それは大変な時期でしたね。乗り越えられて何よりです。現在の業務で面白さを感じる部分はどんなことでしょうか。
T.Tさん:ものづくりの仕事では、予期せぬトラブルが発生することがあります。もちろんトラブルにならないよう進めることが大前提ですが、調達難のように突然起きてしまうこともあります。そうしたトラブルを、迅速かつ的確に解決できた時には大きなやりがいを感じます。このような窮地をも挑戦と捉え解決に向け尽力することは、仕事の面白さの一つでもあると思います。
インタビュアー:捉え方を変えて取り組める強さをもつことは非常に大切ですね。他にも、お仕事をする上で大切にしていることはありますか?
T.Tさん:社内外問わず、信頼関係の構築を一番大事にしています。日々の業務で皆さんに真摯に対応することで、信頼関係が自然と築かれます。そして普段から培ったこの信頼があるからこそ、問題が発生した際にも協力していただけるのだと考えています。リガク製品は材料の分析や検査を行う精密機器で構造も非常に複雑なので、専門的な部品を作れる外注業者さんの協力は不可欠です。そういった方々との関係性を大切にして、協力して作り上げていくよう努めています。やはりメールだけではなく、直接お会いしてお話することも大切にしています。
インタビュアー:これから挑戦したいことや目標について教えてください。
T.Tさん:今は外注業者さんとの調整が中心ですが、今後は社内製造業務の調整にも携わり、業務の幅をさらに広げていきたいと考えています。部品調達のプロセスをトータルで管理できるようになることで、より精度の高い調達が可能になりますし、それが自分自身の成長にもつながると期待しています。
リガクでの働き方とワークライフバランス
インタビュアー:どんな人にこの仕事が向いていると思いますか?
T.Tさん:この仕事は多くの人と出会い、話す機会があります。人との出会いを楽しみ、自分の成長につなげられる方に向いている仕事だと思います。
インタビュアー:おもしろいエピソードがあれば教えてください。
T.Tさん:実は私の息子が所属する少年野球チームのライバルチームの監督が、リガクの外注業者の方だったんです。試合中に目が合ってお互い気づき、びっくりしました。試合終了後に声をかけられ、以来、その業者さんとの関係がさらに良好になったと感じています(笑)。また昭島では社会人チームの野球も活発で、リガクチームもあれば、外注業者さんのチームもあります。私は前職のチーム所属なので、ライバルなのですが…(笑)。こうした業務外のコミュニケーションも、仕事に活きています。
インタビュアー:リガクではスポーツをされている方も多いようですね。家庭と仕事の両立についてはいかがですか?
T.Tさん:リガクでは、半休や時間単位での有給取得が可能なので、例えば朝に子供を幼稚園や病院に送ってから出社することもできます。柔軟に働けるので家庭と仕事の両立がしやすい環境です。
インタビュアー:リガクに入ってよかったことや会社の面白さはどうでしょうか。
T.Tさん:リガクでは完成品を製造する業務に携われるようになり、前職より視野が大きく広がりました。前職の経験も活かしながら仕事ができる点は、本当に良かったと思います。またリガクの技術は、世界的に色々な分野で注目されており、急速に成長している会社でもあります。よって、会社が大きくなっていく過程を見ることができるのは一社員としては喜びでもあります。また、働いている方々は真摯で親しみやすい方が多く、皆さんのために自分が何かできることはないかと日々考えながら過ごしております。
求職者の方へメッセージ
インタビュアー:最後に、求職者へのメッセージをお願いします。
T.Tさん:リガクは特殊な技術を持つ魅力的な会社ですが、まだ会社としては発展途上の部分もあり、そこに身を置く楽しさがあります。従業員全員で支え合いながら、業務はチームで共有し、協力して解決することで社内の人間関係も良好に保たれています。チームで働く喜びを、ぜひ弊社で味わって頂きたいと思います。
2024年9月現在