T.Yさんは2018年に入社し、機械設計を担当しています。ワークライフバランスがとれた働き方で、新装置の開発や特注機器に携わるなど、挑戦を続けています。
これまでの経歴とキャリア
インタビュアー:まずはご出身について教えてください。
T.Yさん:千葉県大網白里市出身です。鰯や落花生が有名です。近くには九十九里浜もあります。
インタビュアー:学生時代はどのようなことを学ばれていましたか?以前のお仕事についても教えて下さい。
T.Yさん:大学時代は機械工学全般を専攻していました。塑性加工の研究室で板曲げの研究をしており、研究で使用するものを自分で設計するところから行っていました。サークル活動では模型(プラモデル)を作っていたので、物を三次元的に捉える力がつきました。こうした経験は、現在の仕事に大きく役立っていると感じます。前職は、車の車体などを加工しているプレス機メーカーに居ました。同じ機械設計職として勤務していましたが精密機器の設計とは無縁でした。
インタビュアー:リガクを知ったきっかけや、入社の決め手は何でしたか?
T.Yさん:リガクのことは転職サイトで知りました。関連企業が表示される「似た企業」欄でたまたま見かけたことがきっかけです。入社の決め手としては、競合が少なく、勤務地がほぼ東京に固定されていること、そして小規模な企業であることから、自由度の高い環境で仕事ができそうだと思った点が挙げられます。規模が小さい分、裁量が大きく、やりたいことに挑戦できると感じました。
インタビュアー:入社後、最初はどのような仕事を担当されましたか?
T.Yさん:新卒は総合職としての採用が多いと思いますが、私は中途なので部署採用でした。2018年4月に入社して、配属先は現在と同じ機械設計課です。入社してしばらくは、先輩から渡された図面の修正や簡単なアタッチメントの設計など、基礎的な作業を行っていました。
インタビュアー:その後、何か大きな転機となった出来事はありましたか?
T.Yさん: 入社半年くらい経ったあたりで大型特注装置の設計を初めて任されました。最初は右も左も分からない状態でしたが、先輩に教えていただきながら何とか完遂しました。この経験がきっかけで、任される仕事の範囲が一気に広がったように感じます。
インタビュアー:その後はどのようなプロジェクトに携わりましたか?
T.Yさん:新装置「MiniFlex XpC」の開発を担当しました。私にとって初めての新装置開発プロジェクトだったので、初めは先輩と一緒に2人体制で開発を行っていました。ある程度軌道に乗ったタイミングで先輩が他部署に異動することになり、その後は1人で担当することになりました。いろいろと大変なこともありましたが、部署の皆さんの協力もありなんとか1号機を出荷することができました。開発の完了後は装置担当として特注対応や生産のフォローを行っています。
インタビュアー:そのようなプロジェクトを通して、いかがでしたか?
T.Yさん:やりたいと言っても、新装置開発はマーケティング的に新しいものを作るタイミングでないと経験できないことなので、良いタイミングに巡り会えたのだと思います。上流から下流まですべての工程を知ることができ、とてもよい経験になりました。
現在のお仕事とこれからのこと
インタビュアー:現在はどのような業務をされていますか?
T.Yさん:今はMiniFlex600やMiniFlex XpCの機械設計を担当しています。研究開発や品質管理など、様々な業界で使用されている装置です。お客様の要望に合わせた特注対応も行っています。特にMiniFlex XpCは24時間稼働の製造ラインに対応しているので、社会的なニーズに応えられる装置です。大型の特注となると設計者も装置の立ち上げに協力することがあります。自分の設計した装置を自分で立ち上げ、良い点や改善点を把握し次に繋げる、現場で手を動かすからこそ得られるものがあります。より良い装置を作るために性能やコストも大切ですが、なによりも安全であることを念頭に置いて設計しています。安全第一です。
インタビュアー:今後の目標はありますか?
T.Yさん:共通化できる部分を増やし特注要素を減らすことで、コストダウンやリードタイムの短縮、故障時のダウンタイム短縮を実現したいと考えています。ただし、共通化しすぎると柔軟性が損なわれる可能性があるため、そのバランスを取ることが課題です。見極めが難しく考えることが多いですが、上手くいけば、社内外から喜ばれる結果に繋がります。
リガクでの働き方とワークライフバランス
インタビュアー:リガクで働く面白さは何ですか?
T.Yさん:やはり、自分で設計した装置の実物を目にできることが最大の面白さです。設計オフィスと製造現場が分かれている企業では完成品を見る機会が少ないと思います。設計した装置が実際に動くところを確認できるのは、リガクのよいところです。大型の特注機となると設計メンバーで納入に行くこともあります。お客様と直接やり取りを行うプレッシャーもある反面、楽しくもありやりがいを感じる瞬間でもあります。
インタビュアー:リガクに入って良かったことは何ですか?
T.Yさん:若いうちから裁量のある仕事を任せて頂け、自分のスキルアップにつながっていることです。設計という職種は営業と製造を繋ぐ部署でもあるので、全体を俯瞰する力もつきます。仕事内容も自分に合っており、勤務時間に対して給与も良いと思います。
インタビュアー:オンオフが調整しやすいと皆さんから聞きます。
T.Yさん:今年子供が生まれてからは時差出勤制度を利用し、残業しても17時過ぎには会社を出るようにしています。早朝から集中して仕事を行い、決まった時間に帰ることができるようスケジュールを調整しています。
休日は子供が生まれてからは趣味に割ける時間はほぼなくなりました(笑)。スキー、キャンプ、ボードゲーム、模型等々色々と道具はありますが今はやる時間がないです。
求職者の方へメッセージ
インタビュアー:求職者の方にメッセージをお願いします。
T.Yさん:リガクは規模の大きい会社ではありませんが、一人ひとりが担当する範囲が広く、幅広い知識を得ることができます。設計職であれば勤務形態も柔軟で融通がきくので、ライフワークバランスも取りやすい環境です。その分責任を持って取り組む必要はありますが、大変な分幅広い知識が得られるので自分の成長が実感できます。
広く満遍なく対応していく中で、専門性も磨かれていくので、設計だけをしていたい人よりも、手を動かすのが好きな人、設計したいけど実機も触りたい人に向いていると思います。
2024年9月現在