Y.Hさんは2022年に入社し、現在はプロダクト本部XRDで開発設計を担当しています。半導体分野で幅広く活躍しており、海外のお客様先に伺うことも。

これまでの経歴とキャリア

インタビュアー:ご出身はどちらですか?

Y.Hさん:大阪府の堺市出身です。堺といえば、前方後円墳で有名な仁徳天皇陵があるところです。

インタビュアー:学生時代のことや、現在のお仕事に繋がっている部分などがあれば教えてください。

Y.Hさん:大学院まで、グラフェンや六方晶窒化ホウ素といった二次元物質の単結晶膜の結晶成長を研究していました。原子間力顕微鏡やラマン分光法を使って結晶性の評価をしており、その経験で得た結晶学や、授業で学んだ半導体に関する知識は、今の装置の原理やサンプルの理解に大きく役立っています。

インタビュアー:学生の頃からリガクの装置を使われていたんですか。

Y.Hさん:いや、自分は全く使っていなくて、入社時は本当にX線は初心者でした。

インタビュアー:入社された当時は1年間の研修期間があったと聞きましたが、いかがでしたか。

Y.Hさん:2022年の4月に新卒で入社し、研修期間でいくつかの部署を体験する中で、自分がやりたいことを見つけることができたのが良かったですね。

インタビュアー:その後の配属先とターニングポイントを教えてください。

Y.Hさん:2023年の4月に、プロダクト本部のXRD専用機グループに配属され、そこで半導体検査装置であるXRTmicronの担当になりました。また翌年2月に、初めての海外出張でドイツに行きました。お客様から直接話を聞くことで、何を求めているのか、どんなことを実現したいのかがより鮮明に理解できたのが印象的でした。

インタビュアー:ドイツ出張はどのくらいの期間だったのでしょう。

Y.Hさん:その時は三週間くらいでした。今年はシンガポールにも行き、次に来月マレーシアへの出張も予定しています。

現在のお仕事とこれからのこと

インタビュアー:所属されている部署のお仕事を教えて下さい。

Y.Hさん:私は『XRTmicron』と呼ばれる、半導体ウェーハなどの単結晶膜の欠陥検査装置の設計開発を担当しています。仕事としては、ソフトと機械と電気の設計部署が別にあるため、各部署の意見をとりまとめ、お客様の要望に合わせた製品仕様を考えています。また、商談の技術面のサポートや、お客様との検収仕様打ち合わせ、製品試験、サンプルの測定、装置の操作説明なども行っています。

インタビュアー:幅広いですね。現場でのセッティング作業なども行うのですか。

Y.Hさん:そうですね。調整作業なども全部やっています。

インタビュアー:担当されている装置は、どのような分野でどう役立っていくのでしょうか。

Y.Hさん:私たちが設計している装置は、世界中の最先端の半導体工場や研究機関に導入されています。ウェーハの品質管理や単結晶膜の欠陥解析関する研究を根底から支えており、大切な役割を担っています。

インタビュアー:この仕事の面白さや、大切にしていることを教えて下さい。

Y.Hさん:お客様によって扱う材料や結晶の成長方法が異なるので、それぞれ異なる課題や要求に応じた仕様や測定方法を考えるところが面白いです。
私自身は、わからないことがあれば、部署を問わずすぐに質問することを大切にしています。自分は半導体やX線に関する専門知識を持って入社したわけではないので、質問することには躊躇しないようにし、日々学びながら仕事に取り組んでいます。

インタビュアー:今後、挑戦したいことや興味があることはありますか?

Y.Hさん:XRTmicronを研究用途から、半導体工場の製造ラインでの品質検査(インライン検査)に参入させることを目指しています。半導体工場のインライン検査は、歩留まりに直接影響する非常に重要な工程です。半導体メーカーはインライン検査へのリソースを惜しまず投入しているため、装置市場としての価値は非常に大きいと思います。


一方で、インライン検査ではもうずっと稼働しているような状態なので、そこに入れるためには、装置の信頼性や安定性の精度がかなり重要になります。ラインを止めてしまうことになったら一大事なので、一段階上の、慎重な対応が求められます。そういったことを意識しながら製品開発に取り組んでいます。

リガクでの働き方とワークライフバランス

インタビュアー:職場での面白いエピソードがあれば教えてください。

部内にはザ・理系で博識な人が多く、飲み会ではアボガドロ定数や波動関数の話が飛び交います。また、自宅で結晶を育てている人もいて、一見するととっつきにくそうと思うかもしれませんが、実は雑学好きで楽しい人たちばかりです。

インタビュアー:リガクでの働き方や、休日の過ごし方はいかがですか?

Y.Hさん:水曜日は会社全体で定時退社日なので、毎週早く帰宅してジムに通っています。仕事とプライベートの両立がしやすい環境ですね。野球とゴルフが趣味で、社内の野球部に所属しています。昭島市の草野球リーグで活動していて、月に2回ほど練習しています。ゆるく活動しているので、楽しく続けられています。

インタビュアー:リガクに入って良かったことや、会社の面白さは何ですか?

Y.Hさん:休日が多く、有給休暇や時間単位での取得も気軽にできます。1年目から有給休暇が約17日あり、好きなタイミングで取得できています。また、優しい先輩がいっぱいいて、みなさん詳しいので、1聞いたら10教えてもらえる環境でありがたいです。

また大企業と違って社員数が少ないため、若いうちから重要な仕事に責任感を持って仕事に取り組める点が面白いですね。配属1年目でドイツとシンガポールのお客様のところに訪問することもできました。

求職者の方へメッセージ

インタビュアー:求職者へのメッセージをお願いします。

Y.Hさん:X線の知識や経験がなくても心配ありません。着々と覚えていける環境があります。探究心があって、色々なことに興味を持てる方にお勧めです。私たちと一緒に挑戦してみましょう!

2024年9月現在