リガクは、教育機関との連携を通じて、次世代の科学技術を担う人材育成に貢献しています。2025年2月26日、工学院大学先進工学部からの依頼を受け、同大学とバングラデシュのUniversity of Barishalの学生たちを本社・東京工場(東京都昭島市)に招き、工場見学ツアーを実施しました。
工学院大学は、JST(科学技術振興機構)の「さくらサイエンスプログラム」を通じて、University of Barishalの学生を短期的に招へいし、今回の工場見学はそのプログラムの一環として行われました。「さくらサイエンスプログラム」は、新たな時代の社会を担う世界の優れた人材を日本に短期間招き、日本の最先端の科学技術や文化に触れる機会を提供することを目的としたプログラムです。工学院大学では、「先端的な研究環境に関する大学間および日本企業との学術的交流」をテーマに掲げ、このプログラムを通じて、学生たちに最先端の技術や研究環境を体験する機会を提供しています。当社もこの趣旨に賛同し、工場見学を通じて協力しました。
国際的な非営利の学術団体であるThe Protein Societyは、蛋白質研究にかかわる科学者同士の交流や共同研究を促進し、最先端の科学の発展を目指しています。毎年開催されるシンポジウムでは、蛋白質研究において顕著な業績を挙げた研究者や、リーダーシップ、教育、奉仕活動において優れた貢献をした研究者を表彰しています。
2024年7月23日から26日にカナダのバンクーバーにて開催された第38回シンポジウムでは、7月25日と26日に授賞式が行われ、受賞者のスピーチが行われました。リガクは、2007年より「Carl Brändén賞」のスポンサーとして協賛しています。この賞は、蛋白質の構造生物学分野において先駆的な貢献を果たしたCarl-Ivar Brändén氏を称えるものです。また2024年に新しく設立された、生体分子のX線回折による構造解析でノーベル化学賞を受賞したDorothy Crowfoot Hodgkin氏を称える「Dorothy Crowfoot Hodgkin賞」のスポンサーも務めています。 The Protein SocietyのCEO のRaluca Cadar氏は「The Protein Societyは、蛋白質科学の分野における優れた研究を表彰できることを光栄に思います。また、Carl Brändén賞のスポンサーとして、そして2024年からはDorothy Crowfoot Hodgkin賞のスポンサーとして、ご協力いただいているリガクに深く感謝いたします。この賞は、生物学の解明に多大な影響を与える秀でた業績を称えるために授与されます。」とコメントしています。